2025年度の朝日賞受賞者が決定しました!建築家の妹島和世さん、歴史学者の吉田裕さん、物理学者の永長直人さん、そしてQRコード開発の原昌宏さんの4名が、学術や芸術といった多岐にわたる分野で日本の文化・社会の発展に大きく貢献したとして、この栄えある賞に選ばれました。
朝日賞ってどんな賞?
朝日賞は、学術、芸術などの分野で特に優れた業績をあげ、日本の文化や社会の発展・向上に多大な貢献をした個人または団体に贈られる賞です。1929年(昭和4年)に朝日新聞創刊50周年記念事業として創設され、長年にわたる歴史を持つ由緒ある賞なんです。過去にはノーベル賞や文化勲章を受章された方も多く、その権威がうかがえますね。
詳細については、以下の朝日賞公式サイトで確認できます。
2025年度朝日賞受賞者をご紹介
それでは、2026年1月1日時点の年齢とともに、今年の受賞者の皆さんをご紹介していきましょう。
妹島 和世さん(69歳)建築家
妹島和世さんは、「透明性豊かな、人々が集う開かれた建築」の実現を追求してきた建築家です。金沢21世紀美術館や香川県立アリーナ、ルーブル美術館ランス分館など、数々の国際的な建築プロジェクトを手がけ、その研ぎ澄まされた美意識と浮遊感のあるデザインは、モダニズム建築の新たな地平を切り開いています。プリツカー建築賞など、多くの国際的な賞を受賞されており、世界的に見ても女性建築家のトップランナーとして知られています。
吉田 裕さん(71歳)歴史学者
吉田裕さんは、歴史学者として「アジア・太平洋戦争」の実態解明と戦争体験の継承に尽力されてきました。岩波新書「アジア・太平洋戦争」や中公新書「日本軍兵士」などの著書を通じて、日中戦争や太平洋戦争を包括的に捉える視点を提唱。特に「日本軍兵士」では、旧日本軍が兵站や軍事医療を軽視した結果、多くの兵士が餓死や病死で命を落とした実態を克明に描き出し、幅広い読者に衝撃を与えました。
永長 直人さん(67歳)理化学研究所プログラムディレクター
物性物理学の分野で活躍する永長直人さんは、量子物質における「創発電磁気学」という新しい概念を提唱し、理論体系を築き上げました。これにより、これまで説明が難しかった現象の解明や、未知の現象の予言を次々と行っています。特に、磁場がない状態でも電子のスピンに流れが生じる「スピンホール効果」に関する2003年の予言は、「スピントロニクス」と「トポロジカル物質」という2つの分野を大きく発展させるきっかけとなりました。
原 昌宏さん(68歳)(株)デンソーウェーブ 主席技師
原昌宏さんは、現代社会に欠かせない「QRコード」の開発を主導したことで知られています。読み取りやすく、大容量の情報を扱えるこの二次元コードは、独自の「切り出しシンボル」によって高速読み取りと高い耐久性を実現しました。さらに、特許を無償で開放したことで、QRコードは産業用途だけでなく、キャッシュレス決済や電子チケットなど、私たちの日常生活に深く浸透し、世界的なイノベーションとして社会や産業の発展に大きく貢献しています。
贈呈式は2026年1月29日に開催!
これらの素晴らしい業績を称える贈呈式は、2026年1月29日(木)に東京都内で開催されます。受賞者には、正賞として佐藤忠良氏作のブロンズ像と、副賞として1件につき500万円が贈られる予定です。きっと感動的な式典になることでしょう。
今回の朝日賞受賞者の皆さんの功績は、私たちに多くの感動と発見をもたらしてくれますね。それぞれの分野でのさらなるご活躍が期待されます!



