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2012.01.18(デザイン)

デザインは誰のモノ?いいデザインとは?

こんにちは〜。

今日の出勤時に、ふと目の前の車を見ると読み取れない文字のステッカーがありました。
よくよく見てみるとなんてことはない、「Baby in Car」のステッカー。

ある夫婦が、高速道路で事故に遭遇しました。レスキューはその夫婦は助けたのですが、赤ちゃんが乗っていることに気が付かず、その赤ちゃんは救出されることなく焼死。デザイナーだった夫婦は、二度とこのようなことないように願いを込めてあのステッカーを作成しました。ステッカーは、周囲の車に向けてではなく、レスキューに対して向けられたもの。。。

これは有名なエピソード。以前にテレビでも放送していました。今朝の車の貼っている人は「赤ちゃん乗ってます」ということを伝えたくて貼っているだろうが、私には読み取れなかったです。ということは、あのステッカーはおしゃれ的な意味以外、何もないということになります。

で、このコトから何が言いたいかというと、伝えたい人に伝えたいコトが伝わらなければ全て意味がないんじゃないの?ということ。

同じような言葉に
良いサービスとは、お客様がして欲しい時に、して欲しい場所で、して欲しい方法で行うこと。というのがありましたよね?たぶん。どこかで聞いたか誰かに教えられたか忘れました。すみません。。。

説明することができないなら、それは芸術です。
説明を求める者がいなくなったなら、それは流行です。
説明なしに伝わるなら、それはデザインです。

It’s art if can’t be explained.
It’s fashion if no one asks for an explanation.
It’s design if it doesn’t need explanation
– Wouter Stokkel

私の好きな言葉です。いいデザインとは「説明なしに伝わるもの」

わたしもデザインをするとき、それが全てではないのですが、ひとつの基準にしています。
ちょっと矛盾しますが、なんとなく、「いいな〜」とか「かっこいい」、「おしゃれ〜」でもいいと思っています。

ただ、(クライアントがいての仕事の場合)自己満足だけであってはいけないし、クライアントが気に入るだけのデザインであってもいけない。当たり前のようだが、最終的には誰が手にして目にするのか?を忘れないようにしたいなぁと。

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